ささきしき

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ゴースト・イン・ザ・シェル ぬるっと感想

囁くのよ、私のゴーストが(挨拶)。 どうもです。

具体的なシーンに出来るだけ触れない感じで感想をぼつぼつと呟いていきます。 前評判や広報宣伝の類で出ていた話題は積極的に触れるので、それすら嫌な人は申し訳ないがお帰りになるほうが良いかと。

なお観たのは2D吹替版。

映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』概観

関係者全員、少なくとも監督脚本あたりの人たちは、きっと恐ろしく『攻殻機動隊』を愛した人なのだろうと思った。ハイクオリティな『Metal Gear Solid』の同人映画を撮った外国のオタクたちがいたけれど、今回の『GITS』を観た正直な感想を言うなら、「めちゃくちゃリソースを割いて作った『攻殻機動隊』の同人映画」って感じだった。

というのも、オマージュ要素が多すぎる。動画の3/7くらいはオマージュだったのでは…?
いや、それがまた面白い要素なのだけれど、これ『攻殻』初見勢楽しめるのか…?という気持ちになるなどした(例えば制圧のためにビル屋上から飛び降りるカット、例えば光学迷彩を纏って水辺で敵を一方的に無力化するカット(元ネタは言わずもがな))。

“ミラ少佐”(演:スカーレット・ヨハンソン)について

前評にもあったと思うけど、この“ミラ少佐”は私たちの知る『公安9課の少佐』という立ち位置にあるにもかかわらず、何故か白人であるところのヨハンソン女史が演じていた。とはいえ当然全身義体なので、見た目が例え男だったとしても少佐は少佐なんじゃないだろうか。つまり、あんま気にしない方がいい。というか、それが気になって楽しめないなら他に山ほど気になる事出てくるからやめとけ!(笑)

情動形成の傾向としては『ARISE』寄り。それも『新劇場版』ちっくかな?という感じ。唯々強い『草薙素子少佐』を期待するとあんま面白くないと思う。

公安9課メンバーについて

オリジナル色もあるのでここは評価分かれそう。私はそこそこ好き。

トー(演:ピルー・アスベック)

攻殻機動隊』の良き相棒としての立ち位置でもなく、『押井GITS』、『INNOCENCE』の恋慕を感じさせる立ち位置でもなく、年上の先輩隊員として後輩の危なっかしい隊員を気にかける、というか、ちょっとお父さんっぽかった。好き(性癖の話)。

荒巻(演:ビートたけし)について

反則的なまでの『アウトレイジ』。
ビートたけしだけ当初から日本語で演じているので、動画に英字幕が最初から載ってます。ちょっと面白い。細かいフレーバーで違って見えるけど、多分『課長』としての核の部分は通底してる、と思う。

“少佐”が白人で云々言ったときにちらっと触れたけど、トグサ(演:チン・ハン)は少しもんにょりポイントでした、個人的には。

こんな書き方すると特定個人への侮蔑だと言われそうなので申し開きを添えておくと、トグサは完全に身体は生身のヒトなので、もっと顔立ちを日本人に寄せて良かったんじゃないかなー、と思うわけです。氏はどちらかと言えば漢民族系の顔だろうから。

シナリオ

個人的には比較的好き。
けどハリウッドお馴染みの恋愛観みたいなものはやっぱりあったように感じるので、その辺好み分かれそう。

個人的お気に入りポイント

トーさん大好きマンなので、バトーが活き活きしてるシーンはかなり好き。

個人的もんにょりポイント

悪口も言っておくスタイル()

うまくは言えないんだが。
とはいえ基本的になんでも享受できるクチなのであんまないけど、アニメのモーション感に慣れ過ぎてしまうとヒトの「完全な意味では静止できない」っていう点が凄い違和感でてきて厳しかったっすね。
ハンドガン構えてスニークする時とかに、腕が震えたりするのが、多分アニメだと細かくは描かないと思うのだけど。

総評

めっちゃ楽しかったし、なんならもう一回くらいは(次は字幕で)観たい。
ただ、友人や知人に勧められるか、と言われると、やっぱり人は選びそうだなァ、という印象。 楽しめた人は一緒に飲もうネ。